Colégio Itatiaia での様子を、写真日記でお伝えします。
子どもたちの笑顔から、いっぱい元気をもらってください!
これからどんどん、増えていく予定です。乞うご期待!

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2017/06/17

秋の日に

日本と季節が反対のブラジル。
秋がやってきた頃、子供達は秋を捜しに園の中を歩きました。
朝晩、肌寒くなって来るサンパウロ。
生徒たちも、上着を着たり長袖シャツに衣替え。
園庭にある大きな木の葉っぱも黄色くなりました。

でも。。。 

ブラジルは日本のように四季がはっきりしていないので
サンパウロにあるイタチアイア幼稚園でも
秋を感じるのは日本ほど簡単ではありません。
また、冬でも夏のように暑くなる日や、派手な色のお花をつけた木などが
ありますから、子供達の中には季節を聞いても
今は秋なの?と不思議そうに先生を見ていることもありますよ。

園庭の大きな葉っぱを落としてくれる木。
この木を見上げると、
手の平を広げたように引っ付いた葉っぱが
黄色くなってまるでバナナの様。
ふふふ、この子だーれでしょう?



紅葉は。。。サンパウロではなかなか難しい!
緑色の葉っぱが黄色になったり、枯れて茶色になったものは
簡単に見つかりますが、
日本のようなオレンジ色や赤に染まった美しい葉っぱは、
日本の本を見て想像するところから始まります。

紅葉だけでなく、枯れて穴が開いた葉っぱも
めったに見られません。
子供達は本を見ながら、網目状になった葉っぱに興味津々です。
日本から来たばっかりのお友達や、
ヨーロッパにいた子供達などから
日本の様子を話してもらっています。


本の中には色々な種類の葉っぱが並んでおり、
これがいい、これは変わっていて面白い、こんなの見たいな、
きもちわるーい!わあ、きれい!と話はつきません。

幼稚園の中を歩き回って、葉っぱを採集です。
落ちている葉っぱは、宝物!
ほら、あそこにも!こっちにも!と大喜びで拾いに行きます。



拾った葉っぱでを見て、観察を始めました。
本の中には、大きな葉っぱがのっていて、それよりも大きいものを
探すのに一生懸命でしたが、
どの葉っぱも本の葉っぱの大きさにはかないませんでした。
ここでは、ポルトガル語で
大きさを比較する表現を学んでいます。

イタチアイア幼稚園の子供達はブラジル人の先生と共に生活することで
自然に外国語を習得し、ごく普通に外国語での会話を展開させていきます。
この学びが、英語や他の言語の学習にも深く関わっていることは
言うまでもありません。


もっと大きいのを見つけた。と、また本で比べてみます。
比較級の表現も自然に使えます。 


大きさに興味を持つ子、形や色に興味を持つ子、
穴を開けたり、破いてみたり並べたり。。。
子供達はどんどん自分の知りたい物への追求に
時間をかけていきます。


いつの間にか、葉っぱのお顔がたくさん!

これは私、これはお母さん。と家族を作ったり
名前を考えたりとちょっとした劇が始まりました。



葉っぱをつかって、数のお勉強もします。
日本の子供達は秋と共に、
言葉や数の知識も増やしていきました。
机の上だけではできない、体験学習です。