Colégio Itatiaia での様子を、写真日記でお伝えします。
子どもたちの笑顔から、いっぱい元気をもらってください!
これからどんどん、増えていく予定です。乞うご期待!

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2020/11/28

私とママ達とのお話

 さて、先月私はいつもと少し感じを変えて

お話形式でお伝えしました。

今回は、私がいただいたママ達からの

数々の温かいお言葉の中から

少しだけここに、紹介いたしますね。




私は、見学にいらしたご家族に
できるだけ詳しく
イタチアイア幼稚園の
特徴をお話しするようにしています。

時々その時のお話などを
幼稚園の生活の中で、又は
本帰国の際などお話してくださる方が
いてくださって、
それはご家族の教育のパートナーとして
日々努めている私にとって
とても嬉しい機会でもあります。


では
はじまり、はじまり。


ママのお話より 1

「そういえば、最近、レッジョ・エミリア教育というのを目にするようになってきました。
今、日本のお母さん達の間で流行って来てるのかもと思ってます。


レッジョ訪問の報告会について
少し紹介しました。







ママのお話より 2


智子先生が、入園の時の説明でレッジョについても触れ、あの日、園内を見学させて貰いながら、智子先生の話を聞いて、なぜかすごくほっとして、涙が出そうなのを一生懸命我慢していたのを今でも思い出します。





ママのお話より 3

お迎えに行ったら、
智子先生が嬉しそうに
こどもの活動について褒めてくれて、
私もとっても嬉しかったです。

進級や先生方の異動など、変化の多い時期ですが、
ブレない安心感をもって過ごせるのは
智子先生がいらっしゃるからだと思います。


こども達は智子先生に出会えて本当に幸せですね。
私も本当に幸せです。




ママのお話より  4

。。。胸がジーンと熱くなりました。
コーヒーを飲みながら、プールのバス出発を待ちながら、
夕方のお迎えで子ども達が走り回るのをながめながら、
元気いっぱい笑顔で話してくださる先生の顔が浮かびます。


お母様たちに、こんな風に言っていただけると
とてもとても嬉しくなります。
ありがとうございます。

色々なこども達がいて
それぞれきらきら光るものを持っていて
その価値を、お母様方に
伝えてあげたいな。と

お迎えのときや、相談事があった時
お話しすることがあります。
私は幼稚園の中で
そんな宝石の原石を見つけるのが得意なんですよ。笑



2020/10/31

お母さん、コーヒー飲んでいらっしゃいませんか?


こんにちは。
イタチアイア幼稚園日本語部コーディネーターの智子です。



さて、今月は少しいつもと感じを変えて
お話形式で、進めてみようと思いつきました。




上の写真は朝、私が家族の方達を園の前で
お迎えしているところです。

保護者の方や、こども達が
元気に登園して下さっているか
挨拶や、簡単な声がけで
一番よくわかる時間ですよね。

現在は、感染予防のため、
少し形式は違っていますが
私はこども達が元気に登園してくれているか
いつも気にかけています。


コロナ以前は、
できるだけ、お見送り、お迎えの時間に
お母様たちとコミュニケーションが取れるよう
コーディネータールームから
出るようにしていました。

私の声がけの中に
「コーヒーでも飲んで行きませんか?」
というフレーズがあって、

これは、外国からいらっしゃるお母様たちが
(たまにお父様もいらっしゃっていましたよ。)
安心してサンパウロで生活、
子育てをしていただくために
普段の生活の中で感じている
些細なことを、気軽に話すことで
解決できればという、

私が大切だと思っている
仕事のやり方のひとつです。



幼稚園の中で、
こども達は実に生き生きと生活していますが
その背景には、
にこやかに笑顔でお見送りしてくれる
ママやパパの存在があってのこと。というのは
言うまでもありません。

が、
私達は人間ですから
大人であれ、親であれ
時にはこども達に笑顔で接することが
難しいこともありますよね。
私だって同じです。

しかも、日本から遠く離れた所に
ご家族だけでやってきて、
日本でなら一人でできることでも

ポルトガル語や、習慣の違いで
日本にいるときと同じように対応できない時も
きっとあるだろうと思います。


それが続くと
自己嫌悪に陥ったりすることも
あるかもしれませんね。
私だってありますよ。
 
日本でなら私、一人でできるのに。って
思いませんか?

そういう気配をママから感じた時
そっとお母さんの近くに行って
コーヒーでもいかがですか?って
声をかけました。

私の悲しみを見せることはできないけれど
お母さん達の外国生活での小さな、
でも
ママにとっては
大きな悩み事や心配事を
いつも
取り除いてあげたかった。
 



こども達も、辛いとき
幼稚園で私の所にやって来て
ぽつり、ぽつりと日本語でお話したり、
泣いてみたり
かんしゃくを起こすことだってあります。

でも、それはとっても大切なことですよね。

私達は、それを聞き、お話をして
こども達の辛かった気持ちを和らげます。

そうして
こども達は元気に、強く、優しく
育っていくのです。

困ったときは
誰かに言えばいいんだ。ということを
学んでいるのですよね。

そういう学びを
保護者の皆さんは、望みませんか?

私はそんな気持ちを
先生達にいつも細かく伝えます。
こどものことも、
お母さんたちの気持ちも。

外国での生活、教育は
そんなに簡単ではないです。
誰かがきちんと繊細な心の内を感じて
サポートしていないと限界はあります。

教育理念だけを
きれいに話すのは簡単ですが
それを幼稚園の中で実現させること
日本にいるのと同じレベルでの
心と体の成長を育むのは
簡単ではありません。

私は
真の教育者として
その部分だけはしっかり
守ってあげたいのです。

自分の教育体験を全て駆使して、
自分のこどもに学んでほしかったことを
生徒達に全力で伝えたくて。




私は、こども達が豊かに育っていくために
直接こどもたちと関わっている先生への指導も、
とても大切だと思っています。

上の写真は、先生の授業計画、報告ノートです。
本当に細かく見ていきます。
たまに、掲示板も使って
気づきの場にしたりもします。

先生の成長もまた
時間をかけて
丁寧に育みたいと
常に思っています。

正しく豊富な知識と、思いやりと愛情を持って
先生達とともに学び、
でも、しっかりと影で見守ってあげたいと。
泣きたくなるときもあるけれど
がんばっています。



幸せで安定した心の先生を育てれば
一緒に学ぶこども達も
幸せそうに笑います。

年中、年長クラス担任の
教育指導や授業案はさらに細かく見て、
授業もそっと、
でも、かなり真剣に観察しています。

小学校へあがる時期が近づくこども達のクラスは
かなり慎重に成長を見る力が必要です。
教育者の日本語力が
大きくこどもの成長を左右するからです。


小学生へ教えた経験があるので
この時期に何をしないといけないかを
かなりこと細かく説明します。

まだ経験の浅い先生であれば
いつもそばで見守り
後でしっかりと
フィードバックします。

ここの教育だけでは日本に戻ったとき
足りないものがあることも、
もちろんあります。

それをわかっている私が、ブラジルの先生に
伝えなければいけないことは
私の使命のように思っています。

正しい日本語、美しい日本語、
やさしい身振り
日本人らしく考え行動しなければ
いけないことがあることも
先生や上司に理解してもらうためのお話を
何度もしてきました。


私が受けた日本の教育の良いところと
伝えて行きたいところを

愛情を持って
先生達に伝え、サポートし
成長を願っています。

幸せを受け幸せに育つこども達。


その幸せは、
自分を信じる力に繋がり
本物の人間愛を育みます。

それを、
仲間達へ分け与えることができるのです。



それを学んだこども達は
私達を変えます。

ひとりのこどもが
クラスのこども達が
幼稚園のこども達が
幼稚園の仲間達に、家族に、
影響を与えていきます。




こども達の
その小さなサインを見逃さないよう
私は幼稚園の中で
しっかり見守っています。



そのこども達を支えるのは
保護者の皆さんでもありますから、私は
お母様やお父様達も
安定した心でこども達を育んでもらいたいと、
常に願っています。

だから、

「コーヒーでも?」って
声をかけていました。

外国で、サンパウロで、
困ったことがあったら、
自分でがんばれない時があれば、
話してみてください。
心配事が減って、気が楽になり、
その日、こどもさんを幼稚園から
笑顔でお迎えすることができると思います。

少しでも、そのお手伝いができればと
いつも、ここで待っていますから。

日本人で
日本から外国にやってきて
不便なこと
辛いこと
泣きたくなること
全てママと同じ気持ちで
感じてきた私が
お手伝いできることがあれば

こども達のためなら
全てが
私の仕事だと思っています。



でも、逆に
お母様やお父様達から
助けていただいているときも
沢山あります。

そんな家族の皆様にいつも支えられて
私も成長することができます。

皆さん、
本当にありがとう。

智子


 








2020/09/26

日本語授業 雨降り2

先月に続き、日本語授業で行った
こども達の表現活動についてお話しますね。
こちらは先月の後編です。
クレポン紙を使って、自分の雨を表現したこども達。
活動の後、自分たちの手がきれいに染まっているのを
発見。



カラフルになった手を見せているうちに
なんかきれい。と...



指を動かしたり、手を開いたり閉じたり。



何かの形を作りたいのか


こども達はそれぞれの手を組み合わせて


ああでもない、こうでもないと
話しています。


こういう風に組み合わせるときれいなんじゃない?
という意見が出ればやってみる。
みんなで話しているので
私はまたいつものように観察しています。



できた形が、きれいなのかどうか知りたくて
「先生、きれい?」とききます。
「写真撮って見せて!」というので


手の部分だけの写真や
全体の写真を撮って見せると


ごちゃごちゃして、きれいじゃない!
というではありませんか。

手の部分だけに集中していたこども達は
少し離れて、体も含めた形の美しさを
探し始めました。


色々なグループができ、それぞれ美しいと思う
形を表現し始めます。


きれいな色になった小さな花を縦一列に
並べると全部が見える!と写真を通して
発見しました。
少しずつ高さを変えるといいんだよ!と
言い始めるこどもも!


ポジションが決まるたびに
「先生、写真撮ってください!」と。

私はまるで芸術家に指示されているような
感じで、写真を撮っては
見せていきます。


こども達のアイデアは止まることなく
次はあちらこちらに咲く花に展開しています。


こども達の動きはとても速く



どんどんと形を変えていくので


また、写真も、部分的に撮ったり


もう少し上から撮ったり。




先生、もうすぐできるから
写真撮ってくださいね。とこども達。


どうですか、この一人一人のポーズ。
左右への広がり、高低、顔の向きまで
工夫されていて、
演劇家達を見ているようでした。

よくこども達だけで、
ここまでやったものです!


最後にみんなの作品を並べて
一緒に写真を撮りたい。との事。
全体を見ることを覚えたこども達の
紙の配置、座り方、
すべて、生徒たちが設定しました。


それぞれの作品は
全部形も色も違います。
並べた時、同じでないこと
自由に自分の考えで表現できる楽しみ。

そんな授業をいつも作ってあげたいと
思っています。





壁の下にひいておいたクラフト紙。
乾かして後で大きな絵を描きたかったそう。




ほら見て!きれいでしょう?と。


本当にきれいね。


私も沢山の驚きとともに
感激の時間でした。
こどもの想像力は素晴らしいですね。