Colégio Itatiaia での様子を、写真日記でお伝えします。
子どもたちの笑顔から、いっぱい元気をもらってください!
これからどんどん、増えていく予定です。乞うご期待!

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2020/05/31

イタチアイアの学びは、こどもが主役!

こんにちは!
今日は私が担当している授業について
少し書いてみようと思います。

私達の学習に興味のある方はゆっくり読んでみて下さい。

また、イタチアイア幼稚園が得意とする
体験学習の数々については
2016年からかなり詳しくお話しています。
そちらも一緒に見て参考になさってくださいね。


今回は年長クラスのこども達が
数の学びについて
実際に活動しているところ、
こども達の姿、その真剣なまなざしと集中力、
小さくとも、プロセスが進む中での葛藤や苛立ち、
それを乗り越えた時の喜びの様子を
写真と一緒に紹介しますね。

 工作や実験、自然観察などの体験学習は勿論
討論型学習もイタチアイアのこども達は
大好きです。
 


授業が始まる前と後はきちんと挨拶をして
教室に出入りします。
けじめがついて、心も落ち着きます。

私が担当する年長さんの日本語や、
小学校入学準備期間の算数や国語の時間では
さらに深く観察し、推論し、
質問し、問題を発見して、仮説を立て、
今までの体験を結び付け、情報を集め、
話し合いを繰り返し、説明し、
発表までに到達させます。

生徒は粘り強く、別の方法や考えを見つけ
振り返る力を付けていきます。

これは、色々な活動の中で何回も形を変え
繰り返されます。


 の写真のこども達は
もう知っている、分かっていると思っていた
数の概念や、数字/記号の意味にについて
実はきちんと理解していなかったことに
気付かされたところです。

殆どのこども達が
(えええええええーーー!?)と
叫びます(笑)

ここからが
私達の本当に楽しい授業の始まりです。
答えは絶対に教えません。
こども達が、チームワークを駆使して
自分達で解決しなければいけないからです。



十人の生徒達は初め一人で考え、二人になり
三人から四人、五人というように
話し合う人数を増やしていきます。
私は、こども達のやり取りを観察しながら
メンバーを意図的に変えることもあります。
最後は、十人全員で考えさせます。

ルールは、どの子も発表することができるまで
必ず全員が理解していること。

彼らはグループで考えることによる利点に
「気付き」始めます。



この時間は、
教育者に指示された通りに行動するのではなく、
こどもが主役になり、
自律を促す環境の中で造られていく
幼児教育の中でも
特に私が大切にしたい部分です。



この歳のクラスのこども達は
一日中、ああだ、こうだ。と
発見したことを話しに来ます。
残念!違います!ということがあると
また、ええええ!と言って戻っていきます。

大正解!という時は
大喜びです。

私もワクワクしながら
毎日こども達の発見を待っています。


大切なポイントは、
こども達がこれらの学びを
いかに楽しみや喜びと共に育て、
学びたいという意欲を
継続させていくことができるのか。
ではないでしょうか?


葛藤もあります。
誰とも話したくなくなる時も。
私は、ただそばにいて
独りで閉じこもるのではなく
全員で共有したら良いんだよ。と
環境を整える為に
じっと観察を続けていきます。


一人から始まった活動は
全員で考える活動に移行しています。
全く分からなかった問題の答えが見えてくるのは
ワクワクするらしいです。
たとえ時間がかかっても。

ところで
こども達は、このような活動を
今始めたばかりではありません。

イタチアイア幼稚園の中で
時間をかけて
色々な種類の活動の中で
しっかりと、培っていくよう
常に、授業を計画します。


例えば去年。
楽しいゲームを通して


 数の概念についても、学んでいました。
 

数の分解や合成の基礎を
色々な遊びの中で身に付けているので



その一瞬だけを見れば
どうしてこんなことを?と
思ってしまいそうな考え方が出てきても
じわりじわりと
昔遊びながら学んでいた経験が
蘇ってきて
正しい答えに近付いてきます。

自分達が深く考えないで
思いついたことだけを言っていたことに
気が付き始めます。



 ちょっと待って
考えてみるから。と、再び
一人になることもあれば


場所を変え
方法を変えて答えを導く手段を
喜んで、みつけようとします。

それがうまく行ったとき、
こども達は
心から喜びます。
何日も考え続けたあの問題は
今彼らの宝物になります。

先生、次はなあに?
もっと難しくてもいいよ。と
教室からかわいらしいこども達の
笑い声と笑顔が
溢れます。
 
私の至福の時間!

こども達が外国にいても、
大切な学びを歳と共にさらに深く、
しっかりと構築させていくために
日本人の私と日本の生徒たちが
母国語である日本語をフルに使い、
考える力、話す力、コミュニケーションの学びを
小学校に上がるまで続けていきます。

更に、ブラジル人の先生が
ポルトガル語を、英語の先生が英語を使い、
園内では三か国語を使った教育で
イタチアイア幼稚園らしさの光る
教育環境を作り上げていきます。



イタチアイア幼稚園は
こどもが主役の教育を実践しています。